ホームページ制作の見積もりと注意点

ホームページ制作の見積もり算出方法と、
見積もり作成の際に注意しなければいけない事を纏めます。

他社の見積もり額や相場、クライアント予算と社内リソース、
あと案件内容によりグロスで見積もり額を出す事も時としてあると思いますが、
正しい見積もり額を出す為に下記が参考になるかと思います。

見積もり作成に必要な、「工数」「人日」「注意点」を順に記載します。

 

 

【工数の算出】

まず見積もりを作成するにあたり、
作業にかかる工数を算出する必要があります。

ホームページ制作に必要な作業を洗い出し
各作業にかかる時間を計算することで必要な工数が出ます。

大きく分けるとディレクション、デザイン、システムに
分類することができます。


[1]ディレクション———-

●企画・ディレクション
 ・打ち合わせ、ヒアリング、競合リサーチ
 ・見積もり作成、提案書、ワイヤーフレームの作成
 ・システムなどの提案、選定
 ・進行管理、品質チェック
 ※アイデア、ノウハウ代など見積もりに含めることは多いです。

●環境の準備
 ・ドメイン取得、サーバ手配、メールアカウント発行など
 ・システムの申し込みや使用準備


[2]デザイン・コーディング———-

●デザイン
 ・デザイン案の制作
 ・デザインの修正、FIX
 ・各ページのデザイン制作
 ・各ページのデザイン、内容修正

 ※通常はデザイン修正や内容の変更など数回行われます。

●コーディング
 ・全ページのCSS、HTMLコーディング

●JavaScrpt(jQuery)
 ・スライドショーなどビジュアル向上を目的としたもの
 ・UIの向上を目的としたもの


[3]システム———-

●システム(ASPやオープンソースプログラム、PHPなどでの開発)
 ・お問い合わせフォームやブログ、CMS、カード機能、などが必要な場合

 

 

【人日の作業費】

次に、人日の報酬額を決めなければいけません。
人日の報酬額とは1日(8H)働いた場合の報酬額になります。

例えば、工数が20人日で、人日40,000円の作業費がかかる場合は、20x40,000=800,000 となります。
単純計算ではありますが、1人で月80万円の利益を出すことができます。
※人月80万になります。

人日の作業費は会社により異なります。
フリーランスであれば通常法人に比べて安価で請けることが多いと思います。
法人では3万~5万くらいが相場かと思います。
それ以上の金額を取る場合は他の制作会社では作れない技術やデザインなどのプラス要素が必要では無いかと思います。


作業費については、業界の相場と業務を行う人の給与で算出すれば良いかと思います。

例えば、年収400万貰っている従業員が人日40,000で制作を請ければ、
年間240日x8H 働けば 40,000 x 240 x 8 = 768万円を稼ぐ事ができますので、
給与+諸経費は稼げるのでないでしょうか。

 

 

【見積もり作成時の注意点】

ついつい確認を忘れがちな内容で、工数が大きく影響される部分になります。
見積もりを作成する前に確認しておく必要があるでしょう。


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●仕様書は必要無いか?

 システムを使用するサイトであれば、システム仕様書、
 ページ遷移などが分かるサイト設計書などを作成する場合があります。


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●デザイン案は何パターン必要か?

 通常パターンを増やす分、費用は増えてしまいますが、
 案を数パターン出す事で、クライアントの好みによる修正が減り、
 結果的にスムーズに案件が進むこともあります。


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●デザインの修正回数について

 場合によっては修正回数の上限を決める事も必要になります。
 これは、ディレクター・デザイナーの力不足なのか、それともクライアントのワガママなのか、、
 非常に難しい問題ですが、少なくともディレクターがクライアントの要望をしっかりヒアリングし、
 修正を少なく、スムーズに進行できるようにしなければいけません。
 また、デザイナーはディレクターやクライアントから伝わってきた内容を的確にイメージにする必要があります。

 しかし、クライアントからのイメージも二転三転する事も少なくありませんので、
 しっかりイメージを固めてもらえるよう、修正回数を設けることも必要かと思います。


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●納品形式は?

 ホームページ制作ではサーバにアップして納品となるケースが多いと思いますが、
 クライアントによっては制作ファイル(PSD、AIなど)の納品や、メディアでの納品を希望される場合もあります。
 制作ファイルを納品する場合、データの整理や納品の手間、納品後に質問などがあれば対応する必要があります。
 さらに、制作ファイルを納品する為、そのファイルを元に新規ページなどをクライアントが作成する可能性もあります。
 その為、納品方法と契約内容の確認をする必要があります。

 使用写真などの元データも必要なのかも確認しておけばよいでしょう。


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●SSLは必要?

 ホームページ内にフォームがある場合はSSLが必要かを確認する必要があります。


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●ドメイン、サーバ、システム費用はどっち?

 発生する費用をどちらが負担するか決めなければいけません。


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●対応デバイスは?

 PC、タブレット、スマートフォン、ガラケーと昔に比べ対応を検討するデバイスが増えています。
 対応デバイスの確認、また場面によってはレスポンシブデザインを使用することも検討しなければいけません。


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●対応ブラウザは?

 全てのブラウザ、バージョンに対応する事は難しいです。
 対応ブラウザの数により、コーディングやシステムのチェックにかかる時間が大きく変わります。
 ですので、初めに対応ブラウザを決定しておきます。

 例えば、IE7以下に対応する必要がある場合は、コーディングやjQueryにて互換が無いため、
 別途対応費を貰うこともありかと思います。


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●更新マニュアルは?

 運営をクライアントが行う場合、更新マニュアルは必要になる場合があります。
 マニュアルを作成しなければ、更新についての問い合わせが来るため、その都度対応しなければいけません。

 特にブログやカードシステム、CMSなどを設置した場合、その後の運営をクライアントが行うと思いますので、
 マニュアル作成する必要かを確認する必要があります。

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●お急ぎ料金

 残業や休日対応が必要になるような急ぎの依頼の場合は、見積もりの2、3割を上乗せしてもよいでしょう。
 なぜなら、通常は残業、休日対応した場合は、従業員の給料も割増になるからです。

 


以上、ホームページ制作の見積もりを作成する際は参考にしてください。